小児チーム 理学療法士の角南です。
日常の“遊び”がリハビリになる ― おうちでできる小児リハビリの考え方
小児リハビリでは、「ご家庭での時間」が子どもの成長を支えるうえでとても大切です。
たとえば、積み木を高く積む遊び。これは単なる「手先を使う遊び」ではなく、目で見て位置を判断する力や、手を思い通りに動かす力、集中力の持続など、多くの要素が含まれています。「遊んでいるだけ」に見える時間にも実は発達のエッセンスが詰まれています。
また、身体の発達の面では、「身体を大きく使う遊び」も大切です。座る姿勢が安定しない、走るのが苦手、よく転んでしまう時は、いきなり「走る練習」をするよりも、四つ這いで動いたり、クッションや布団の山を登るような遊びが役立つことがあります。全身を使って体の軸がしっかりすると、動きも自然と安定してくる場合があります。
ご家族様は「ちゃんとできていないところ」に目が向きやすいです。しかし、私たちは「できている力」と「伸ばせる芽」を一緒に見つけながら、無理のないペースで支援していきたいと考えています。
お子さんは日々、成長の途中にいます。その発達段階に合わせて、当院ではご家庭と一緒に「その子らしい成長」を見つけていける支援を行っていきます。
Q&A
Q.療育・運動療法は1ヶ月に何回できますか?
A.1回に20~40分の運動を、1カ月に最大6回実施出来ます。
Q.療育・運動療法はどんな曜日や時間に行いますか?
A.回数や頻度については、医師からの指示によって決まりますが、予約の空き状況によって頻度が変更になることもあります。またその日の運動が終わるごとに次回予約をお取り致します。
Q.他の医療機関で療育や運動療法、リハビリテーションを受けていますが、複数の施設でも受けられますか?
A.他院で療育やリハビリを受けている場合、制度上当院との併用ができかねます。各施設から発行される明細表をご確認の上、ご相談ください。
Q.急用などで変更もしくはキャンセルしたい場合はどうすればいいですか?
A.予約変更は可能です。変更が必要な場合は、お早めに担当までご連絡ください。