骨粗しょう症について
骨密度の低下や運動機能の低下で
骨が折れやすくなる骨粗しょう症
骨粗しょう症は、「何らかの身体的理由で、骨折を起こしやすくなっている状態」です。「何らかの理由」には、骨密度の低下や運動機能の低下、基礎疾患などが含まれます。骨の密度は年々減少していきますが、特に閉経後の女性は骨の吸収を抑制するエストロゲンの急激な減少によって、骨粗しょう症を発症する可能性が高まります。
このような症状、お悩みは
ご相談ください
TROUBLE
- 身長が低くなった気がする
- ちょっとしたはずみで骨折した
- 転びやすくなった
- 寝返りを打つと背中や腰が痛む
- 背中や腰が曲がってきた
- よく胸ヤケが起こる
- 歩きにくく感じる
- すぐに息切れする
- 背中や腰に痛みを感じる
- すぐに満腹になる
- 歩くときに違和感がある
当院の骨粗しょう症検査
腰椎と股関節の骨密度を
正確に測れるDEXA
当院では、日本骨粗しょう症学会ガイドライン(2015)で推奨されているDEXAを用いて、特に骨折しやすい腰椎と股関節を直接測定します。従来のような足のかかとを測定する超音波法より精度が高く、レントゲン撮影より被ばく量が少ない検査法とされています。
骨粗しょう症マネージャーが在籍
骨粗しょう症に特化した専門の「骨粗しょう症マネージャー」が在籍しています。骨粗しょう症の早期発見から治療、そして日々の生活での予防策にいたるまで、患者さま一人ひとりに合わせた包括的なサポートをご提供いたします。骨密度の低下を抑え、骨折リスクを減少させることを目指し、生活の質の向上と、より健康的な毎日を送れるようサポートさせていただきます。
ロコモティブシンドロームに
ついて
ロコモは要介護や寝たきりの
リスクが高まっている状態
「ロコモ」とは加齢に伴う運動器の障害、関節や脊椎の病気、骨粗しょう症などにより、要介護や寝たきりになる、またはそのリスクが高い状態を表す言葉です。早いと40歳代から兆候が出ますが、原因は運動不足、やせ過ぎや肥満、スポーツのやり過ぎなどが挙げられます。自分がロコモかどうかは、ロコモ度テストで簡単に判定できます。痛みがあるなら整形外科で適切な処置や運動療法を行いましょう。
このような症状、お悩みは
ご相談ください
TROUBLE
- 運動不足
- 階段をのぼるのがつらい
- 疲れやすい
- タバコを吸っている
- 最近5年で5㎏以上太った・やせた
- 週5日以上飲酒をしている
- いすから立ち上がるのが大変
- 5年前より歩幅が小さくなっている
- 少しの距離でも歩きたくない
- 身体の関節が痛い
ロコモのチェックをしてみましょう
この中で一つでも当てはまる項目があれば、
ロコモティブシンドロームの可能性があります
片脚立ちで
靴下がはけない
家のなかでつまずいたり
すべったりする
階段をのぼるのに
手すりが必要である
布団の上げ下ろしなど
家のやや重い荷物を
持つ仕事が困難である
2kg程度の買い物をして
持ち帰るのが困難である
15分ぐらい
続けて歩くことができない
横断歩道を
青信号で渡りきれない
当院の
ロコモティブシンドロームの治療
豊富な専門知識を有する
ロコモコーディネーターが在籍
当院では、専門的な知識を有するロコモコーディネーターが在籍しています。運動器の機能低下が引き起こす身体的リスクを最小限に抑えるためのサポートや、患者さま一人ひとりの状態に合わせてパーソナライズされた運動プログラムや生活習慣の改善アドバイスをさせていただきます。ロコモコーディネーターとしての専門知識と経験を活かし、患者さまが健康で活動的な日々を送れるようサポートいたします。
主な治療方法
生活指導
肥満ややせ過ぎを防ぎ、筋肉や骨を強くする食生活を指導します。筋肉を強くするために肉、魚などのたんぱく質、筋肉を作る手助けをするレバーや赤ピーマンなどに含まれるビタミンB6は重要です。骨を丈夫にするために牛乳などの乳製品でカルシウムを摂るなど心がけてください。塩分やカフェインの摂り過ぎは注意しましょう。
運動療法
基本は「スクワット」と「片足立ち」の2つです。スクワットは肩幅より少し広めに足を広げ、お尻を後ろに引くように2~3秒かけてゆっくり膝を曲げ、ゆっくり戻ります。5~6回、1日3回を目安に行います。また目を開けたまま片足で立つことでバランス能力を高めます。10秒~1分ずつ、3回ずつを目安に行います。運動療法に関しては個人差がありますので必ず指導を受けてから実施してください。