リハビリテーション部の産前産後・小児チームの角南です。
このようなお悩みはありませんか?
□運動が苦手
□真似をして体を動かすことが苦手
□字を書くことが苦手
□音楽の授業で、周りより楽器がうまく操作できない
□座っている姿勢が丸まっている
□人によくぶつかる
□よく転ぶ
これらは「発達性協調運動障害」(DCD)と診断されるケースがあります。就学前には何も目立つ点がありませんが、保育園や幼稚園に通い出した段階で、同級生のお子様との違いから障害が疑われてきます。特に近年では「自閉症スペクトラム障害」(ASD)、「学習障害」(LD)、「限局性学習障害(SLD)」、「注意欠如・多動障害」(ADHD)などの発達障害との関連も示唆されています。
発達性協調運動障害(DCD)は、手足の動きなど体の動きをコントロールする事ができず、日常生活に支障が出る場合に診断されます。
ひとつ運動を行うにも感覚入力や注意、認知、姿勢制御(運動発達)、協調運動、運動イメージが複雑に絡んでいます。中でも協調運動は、私たちが生活している中で無意識に行っている、手と手、手と目、手と足などの動きを同時に行う事を指します。発達性協調運動障害(DCD)のお子様は同年代に比べ、それがぎこちなかったり、苦手だったりします。
しかし上記の例に当てはまるからといって、発達性協調運動障害(DCD)という訳ではありません。得意・不得意はお子様によってもそれぞれですのでご注意ください。
当院では理学療法士や作業療法士など運動の専門家が所属しており、上記のようなお子様を対象とした支援を提供おります。マンツーマンで今の体の状態を確認したり、運動を行ったりするため、単に運動をするという訳ではなく、ひとりひとりに適した運動を提供できるようにしております。また運動使った療育は発達性協調運動障害(DCD)の改善にも役立つとされており、日常生活に必要となる動きなどを一緒に練習していきます。
発達性協調運動障害(DCD)は手足の動きなど、体の動きをコントロールする事が苦手となる障害ですが、運動の得意不得意はお子様ごとに変わるため、ただ器用でないだけと思われる場合もあります。
しかし、必要な支援を受けられないままだと、将来的なお子様の社会参加にも関わってきます。お子様が成長するために必要な遊びや、学業面などで制限が生じればお子様自身の自己肯定感を下げてしまう可能性もあります。
当院ではお子様ごとのペースで、本人様が楽しみながら運動を行います。少しずつできることを増やしていき、本人様の自信や、将来的な社会参加にも繋がっていけばと考えています。
当院で療育を希望される場合、当院に受診して頂くか、専門の主治医からの紹介状、または診療情報提供書が必要です。当院院長が困りごとや発達の経過について問診を行い、お子様に必要な運動の種類を提案・指示します。
当院では、必要に応じて個室での運動も可能となっております。今後受診を検討されている保護者の方やお子様は、事前にご連絡を頂ければ、診察の待ち時間も個室で過ごして頂くことが可能となっております。
Q&A
Q.療育・運動療法は1ヶ月に何回できますか?
A.1回に20~40分の運動を、1カ月に最大6回実施出来ます。
Q.療育・運動療法はどんな曜日や時間に行いますか?
A.回数や頻度については、医師からの指示によって決まりますが、予約の空き状況によって頻度が変更になることもあります。またその日の運動が終わるごとに次回予約をお取り致します。
Q.他の医療機関で療育や運動療法、リハビリテーションを受けていますが、複数の施設でも受けられますか?
A.他院で療育やリハビリを受けている場合、制度上当院との併用ができかねます。各施設から発行される明細表をご確認の上、ご相談ください。
Q.急用などで変更もしくはキャンセルしたい場合はどうすればいいですか?
A.予約変更は可能です。変更が必要な場合は、お早めに担当までご連絡ください。